[book]お盆の読書記録

ミステリー3冊です。

ゼロの焦点 (新潮文庫)

ゼロの焦点 (新潮文庫)


砂の器(上) (新潮文庫)

砂の器(上) (新潮文庫)

砂の器(下) (新潮文庫)

砂の器(下) (新潮文庫)


東京地下鉄(メトロ)殺人事件 (徳間文庫)

東京地下鉄(メトロ)殺人事件 (徳間文庫)



昭和30年代に発行された松本清張の2作品は、当時の雰囲気や社会情勢が伝わってきてとても読み応えがあった。新幹線・飛行機が整っていない当時の高度経済成長に取り残された地方の様子は、本当に私が生まれる10年前位のことなのかと思わずにいられない。
砂の器』は、ライ病に対するかつての差別についての記事か何かでこの本に言及していることを薄らと覚えていて、本屋でつい買ってみました。

平成4年に書かれた『東京地下鉄(メトロ)殺人事件』は、松本清張に比べるとやはり軽い感じは否めない。一文毎に改行しているし。オウムの地下鉄サリン事件より前に書かれたものだが、地下鉄というだけで事件を思い出させる。